『新訂国語図説六訂版』国語表現編「特集・探究学習」編集こぼれ話

『新訂国語図説六訂版』国語表現編「特集・探究学習」編集こぼれ話

2021年12月28日

こんにちは。京都書房編集部のAです。
厳しい寒さが続くものの冬至を過ぎ、だんだんと日が長くなっていくのが待ち遠しい時期です。

二学期が終わってほっとひと息つかれている先生、受験生のご指導に追われていらっしゃる先生と、ご担当の学年やクラスによってさまざまかと存じます。

 

さて、今回のコラムでは弊社の資料集『新訂国語図説六訂版』の編集秘話(?)をお届けします。
「言語文化」「現代の国語」に対応した巻頭特集ページ・評論特集・日本漢文の追加や紙面デザインの変更など、五訂版からの大幅なリニューアルを遂げた『新訂国語図説六訂版』ですが、「国語表現編」の章頭にも「特集・探究学習」のページを新たに設けました。

「探究学習」は、一般に「生徒が自ら課題を見つけ、その解決のプロセスを考える中で、課題発見や問題解決に必要な能力を育むことを目的とする学習」と説明されます。
また「従来の教科・科目の枠にとらわれず、総合的・横断的に学ぶ」という点も特徴として挙げられますが、「教科・科目の枠にとらわれない」とはいえ、言語を介さずに問いを立て、解決するということは実質的に不可能です。

その点で国語の領域が占める割合は高く、「読書感想文」や「弁論大会」、卒業式の「送辞」「答辞」の指導などと同様、国語科の先生が頼られる場面もあるのではないかと拝察いたします。

 

『新訂国語図説六訂版』では、「探究学習」の活動例をもとに、「国語表現編」として生徒さんに学んでほしい内容を盛り込みました。

島嶼部にある県立A高校の生徒たちが「島の隠れた名産品・原木しいたけの知名度を上げるには?」という課題を設定し、しいたけ農家の方にインタビューをしたり、本やインターネットで調べたりした結果を持ち寄って、考察を深め……(詳細は本書をご覧いただけますと幸いです)……最終的に、「島のお土産品として、しいたけを使ったお菓子を開発しよう!」という流れに向かうのですが——このページの原稿を編集部内のDTP(※)に回した際、DTP担当のNさんがつぶやきました。

「ここに登場する『しいたけスイーツ』って、どんな味がするんでしょうね?」と。

「インターネット上では、複数のレシピを見つけましたよ。たとえば○○パッドで……」

と、雑談程度にお話ししていたところ——なんとNさんが実際にご自宅で試作・実食し、レポート漫画まで作成してくれましたので、ご紹介したいと思います。

(※DTP=デスクトップ・パブリッシングの略。原稿や画像をパソコン上で配置・デザインし、素敵な印刷物に仕上げてくれるお仕事です)

Nさん曰く「アリ!!」ということですので、手間のかかる料理は滅多にしない私も、編集に関わった以上は年末年始のお休み中に作ってみるつもりです……!

(上記レポート漫画の末尾にもありますが)小中学校時代に、自分の暮らす地域について調べたことのある生徒さんは多いかと思います。身近な特産品や資源に目を向け、当事者意識を持ちつつ、小中学校の時とはまた違った高校生の視点で探究してみることは有意義な活動につながりそうです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
年末ご多忙の折ではございますが、先生方におかれましてはくれぐれもご自愛いただき、良いお年をお迎えくださいませ。

今回ご紹介した『新訂国語図説六訂版』については、こちらから詳細をご覧いただけます。持ち運ぶ必要がなく、書き込みや付箋などの機能が付いたデジタル版も同時刊行となりますので、ぜひ一度ご覧ください。

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国語・国文学専門の教育出版社 株式会社京都書房
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