哲学資源としての漢文教材

哲学資源としての漢文教材

今回の短期コラム連載は、大阪教育大学特任准教授の小路口真理美先生にご寄稿いただきます。

・連載 :全5回予定
・テーマ:哲学資源としての漢文教材
・著者 :小路口真理美
 大阪教育大学特任准教授。教員養成課程、国語教育部門所属。
 古典学を踏まえた上で、歴史主義の視点を考慮しながら、漢文を、哲学資源として捉え直し、その学修に最も適した「会読」を子どものための哲学(p4c)の手法に照らし、アクティブラーニングとしての再構築を目指している。
 この漢文教育モデルについて、高校現場・教育委員会と連携して、モデルの有効性・可能性を検証し、汎用性あるものとなるよう努めている。 2019年3月までは、母校である広島県立呉三津田(くれみつた)高校の校長を務めた。

「対話から学ぶ力」を育む漢文の授業をデザインする(1)

はじめに  清代の仇きゅう兆ちょう鼇ごうによる『杜詩とし詳註』(巻二十五)所収の「唐故萬年縣君京兆杜氏墓誌」(1)を出典とする2019年大学入試センター試験の国語第4問は、学習者にとって、設問の意図を越えて、簡単に読み過 …

『論語』に現れた隠者と孔子(2)

小路口 真理美・小路口 聡(共著) *本稿は、小路口聡が、東洋大学エクステンション講座B(2011.11.10)で行った公開講座「『論語』の智恵に学ぶ 第二回 仁――人間にとって一番大切なもの」の内容をもとに話し合った内 …

『論語』に現れた隠者と孔子(1)

小路口 真理美・小路口 聡(共著) *本稿は、小路口聡が、東洋大学エクステンション講座B(2011.11.10)で行った公開講座「『論語』の智恵に学ぶ 第二回 仁――人間にとって一番大切なもの」の内容をもとに話し合った内 …